コインランドリーの女

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コインランドリーの椅子に座りながらiPhoneのメモ帳にこの文章を書いています。時間は午前3時12分。午前というか深夜か。

私は貧乏ではありませんが、お金持ちではないので、洗濯機は持っているけど乾燥機は持っていません。もともと不精で洗濯物が溜まりやすいのに加え、最近は雨が多く、洗濯物を干すタイミングを完全に逃してしまい、しかたなく乾燥機のお世話になっています。

私の洗濯物は今、アクア株式会社製のコイン式ガス乾燥機の中。ちなみに30分で300円。

コインランドリーで思い出すのは、後楽園の汚い部屋。当時は2日に1回ぐらいのペースでコインランドリーに行っていたような気がします。

汚くて狭い部屋

その部屋は私の借りていた部屋ではなくて、当時よくセックスをしていたナミちゃんの部屋。

1Kでそこそこ広いんだけど古くて汚い。畳だし、ユニットバスだし、おまけに洗濯機もない。オートロックもないし、表は人通りも少ないし、女が一人暮らしするような部屋ではないんだけど、なんやかんやで私はその部屋が好きでした。


好きポイントその1。本がたくさんあったこと。

本といってもかなり雑多で、小説もあればエッセイみたいなものもあれば、漫画もたくさんありました。伊藤潤二のホラー漫画とか、高橋源一郎の短編集とか、わけわからんのがいっぱいあって面白かった。


好きポイントその2。ナミちゃんがいたこと。

彼女は私の2歳年下で、確か当時24歳ぐらいだったと思うのですが、二回りぐらい年上の妻子持ちのおじさんと不倫をしていたんですよね。別にそんなに美人ではなかったのですが、綺麗な脚をしていて、エロくて、優しくて、健気な女の子でした。


好きポイントその3。その3、その3…。別にねーな。

結局のところ、部屋なんかどうでもいいんですよね

起きて半畳寝て一畳。

別にタワマンの高層階だろうが、後楽園の汚いアパートだろうが一緒。部屋そのものよりも、誰が、どうやって住んでいるかの方が大事だと思います。

時間を気にせず好きなところに1日だけ泊まれるならば、私はシャングリラのスイートよりも、ナミちゃんのいた後楽園の汚いアパートの方がいいですね。

 
そんなこんなで現在、深夜3時40分。もうそろそろ乾燥が終わりそう。もうちょいで冷却運転になるはず。

コインランドリーについて書くはずが、後楽園の汚い部屋の話になってしまいましたが、まぁこういうのもたまには良いでしょう。

特にオチはありません。